2016年05月23日

父親の逆鱗に触れる(2)

私の外泊発覚後、突如、彼女の実家へ行くと言い出した父親。

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(このオヤジ、一体何を企んでいるのか?)


息子の恋路を邪魔するつもりなのか。

私は、条件反射的に、直ぐ反応した。


「行って、なにすんの?」


オヤジは目をひんむいて、平然と言い放った。

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「お前達、二人を、このまま放置しておくのは非常に危険と判断した。万が一、間違いがあったら大変な事になる。先方のご両親に頭を下げて、結婚を前提に、同居の許可を貰いに行く。」


想定外の話しに腰を抜かした。


オヤジは、結婚するなら、もう別々に暮らしている必要はない。一緒に暮らして、キチンと将来設計をするべきだ。そして、機が熟せば式を挙げればいい。その為に、先方のご両親に頭をさげて、同居を認めてもらう。だから、彼女を通じて、その内容についての是非の打診と、もしOKならば、日程の調整をしてくれという主旨だった。


これって、同棲の認可 を貰いに行くってことだろ?

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しかも、オヤジ主導でミッションが遂行される。

正直、オヤジの物わかりの良さにあっけにとられてしまった。

当時ではまだ一部の間で、反社会的な<同棲>をオヤジ自ら積極的に認めようということだ。ただし、きっちりと筋を通し、先方の許可が大前提となる。

オヤジらしいケジメの付け方かもしれないと思った。

ただ、その、「間違いが起こる」の<間違い>って何?とツッコミたかったが、下手にキレられても困るので止めにした。

正直な所、オヤジはどう考えていたのだろうか。

『こいつは、婚前の女性と夜を共にしてしまった。もちろんその責任は重大だ。結婚という形できちんとそのケツは拭かなければならない。ヤ○逃げは絶対許されない。そのためにも、早く一緒に住まわせて、結婚の準備をさせなければならない。』

と思ったかもしれないし、また、

『こいつは女に騙されやすい男だ。いや、女性に慣れてないのだろう。また、何か問題を起こしてケツを拭かされるのはまっぴらごめんだ。放置状態で、子供でも出来てしまったら、世間体も悪い。もう、ガキじゃないんだし、本人同士で結婚の意思がるなら、早いとこ結婚してくれた方がありがたい。取りあえず、両親の同意の元で一緒に暮らせば、別に問題ないし、万が一妊娠しても、筋道は通せる。それが、ベストな選択だろう。』

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と思ったかどうかは不明だが、かなり近い感情があったのではないか。事実,同棲後は、父親は一切うるさい事は言わなくなった。完璧な放置状態を貫いた。


そして、私の両親と自分は小だぬきさんの実家に赴き、丁重に同居の許可を請い、問題なく認められた。

あのオヤジが深々と頭を垂れて、小だぬきさんのご両親にお願いした。会話の前後は良く覚えてないが、核心部分はハッキリと頭に焼き付いている。


「結婚を前提に、一緒に暮らす事を認めて頂けないでしょうか?」


小だぬきさんの父親からは、やや重苦しい雰囲気ではあったが、すんなりと許可のお言葉を頂けた。そして、その後タオルで目頭を押さえていたのは、忘れられない。

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クライマックスを無事終えて、盛大なもてなしを受け、その場は祝賀ムードで盛り上がった。

ある意味、私はズルかった。

良くある、ドラマ、映画で見かける、

「お父さん、娘さんを、私に下さい。」

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みたいな、心臓に良くない修羅場を経験しなかった。全部オヤジにおんぶにだっこでスルーしてしまった。

ラッキーと言えばラッキーだった。


結局、当時の一連のオヤジの行動に感謝の気持ちを伝える事もなく、オヤジは他界してしまった。

思えば不肖の息子だった。

高校生の時に女性がらみで心配、迷惑をかなりかけてしまった。


自分が親になり、オヤジの心境がある程度理解できる。


今度は、私が、二人の娘達のために知恵を、力を貸す番だ。

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ご訪問ありがとうございました。
posted by Sun9 at 20:59| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 結婚編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする